パルテア

ウィリアム博士は街の激しい戦闘の中、アレックスを見つけるのが難航していました。最終的に司令部のような場所を見つけ、厳重な警備をかいくぐり、中に潜入することに成功しました。

扉を開けると、作戦会議室らしく見え、そこで演説をしていた司令官が、なんとアレックスだったのです。ウィリアム博士は驚愕の表情を浮かべながらも、独裁者となった彼を目の前で見つけました。

悲劇を引き起こす原因が自分の発明と助手であるアレックスであることを理解した博士は、責任感に押しつぶされそうでした。しかしこの悲劇を阻止するため、博士は作戦前夜の晩餐の時に自ら行動を起こすことを決意しました。

博士は将校の服装に身を包み、小型の時限爆破装置が仕込まれたバッグを持って、作戦前夜の最後の晩餐が催される宴会場に潜り込みました。

博士はアレックスが座るテーブルの下に静かにそのバッグを配置し、時限爆破装置の時間を設定しました。

やがて時が迫ると、アレックスも将校たちとともに宴会場に集まり、祝宴が始まりました。

その瞬間、激しい衝撃と爆音があたりを包み込み、白い煙が舞い上がりました。

博士は死んだと思っていたが、目を覚ますと明るい草原に横たわっていた。独裁者のアレックスが死んだので、歴史が変わってたのだと思った。

気が付くと、目の前に馬に乗った中世の騎士が、博士のことをじっと見て立っていた。