パルテア

1950年代終わりに近づくと、VWの痕跡はほとんど消滅していたが、その基本的概念の限界は、開発が進むにつれ明白になり、高価格車としてはほとんど競争力を失いかけていた。

その当時、ポルシェ社内では誰一人後継車がどんな形をとるべきか、明確に答えられなかった。

改革の第一歩は、フェリー・ポルシェの息子、ブッツィが描いたスタイリング・プロジェクトによって踏み出された。

これが最終的にはタイプ７と称するプロジェクトに煮詰まっていったもので、そのスタイリングには911と名を改めた901プロトタイプの面影が明らかに認められる。

最終的にはこのプロジェクトはフルサイズの４シーターになり、新しい6シリンダーのエンジンがポルシェの名にふさわしい駿足を持った車のためにデザインされた。

しかしながら、よりよい乗り心地と操縦性が必要であるなどの理由から、それは356よりも窮屈でない本当の2+2でなければならないが、寸法と重量を軽減するために、フル4シーターになるべきでないなどの理由から、

ポルシェ博士はブッツィ・ポルシェのオリジナルであるタイプ7の寸法やラインを忠実に守りながらボディ構造を決めて行くよう、ロイターに依頼した。